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【モバイル・ロボット科】第22回全国専門学校ロボット競技会 自律走行部門4連覇(123独占は3年連続)&二足歩行部門準優勝&優秀ヒューマノイド賞&団体優勝4連覇達成 THIS IS IT

2013.12.22(日)お台場日本科学未来館にて、全国専門学校情報教育協会主催の第22回全国専門学校ロボット競技会(スチールファイト)が開催され、全国から専門学校11校56チームが参加して熱戦が繰り広げられました。
横浜システム工学院専門学校は、11月の対外イベントで技術向上を図ってきた1年生が、12月になってスチールファイト仕様に準備しなおし、自律走行ソフトウエア競技部門に1年生4チーム、2足歩行ロボット競技部門に1年生1チーム2年生1チーム計6チームで参加しました。今年はロボコンに参加するというよりは、11月にピークであった、対外イベントでの「課題挑戦型プロジェクト教育の成果発表会」のような雰囲気です。

1)団体優勝4連覇達成(大会記録更新達成)


2)自律走行ソフトウエア部門4連覇達成(1・2・3独占3年連続)も大会記録更新
     
3)2足歩行ロボット部門準優勝&優秀ヒューマノイド賞受賞

団体優勝4連覇と自律走行競技4連覇(123独占で3連覇)は、過去にどの学校もなしえなかった大会史上前人未到の大記録です。
5年前に初参加したときには全くの無名で、「YSEってどこそれ?勝ったのはたまたまマシンの性能がよかったからじゃない?」と言われていましたが、ようやく「THIS IS IT」と言っていただけるようになりました。

さて、大会を振りかえってみましょう。

記念すべき1年生のデビュー戦です。第22回大会は、入場行進での小川君の4連覇達成するぞー宣言と鈴木君の選手宣誓で幕を開けました。


本校からは、自律走行ソフト部門4チーム(1年生4チーム)、二足歩行部門2チーム(1年生1チーム、2年生1チーム)の計6チームが参加しました。
自律走行ロボット(ソフトウエア)部門4チーム(1年生)

YSE_UNO13チーム YSE_DUE13チーム  YSE_TRE13チーム  YSE_SEI13チーム
(鈴木龍、石井)    (岸、我妻)      (石原、橋本、澤田)  (石井才、関、小川)

二足歩行ロボット部門2チーム(1年生と2年生)


YSEprimoⅡチーム     YSEdecimoⅡチーム  
(志賀、蔭山、
鈴木、北原)    (大木、大滝)   
自律走行ロボット(ソフトウエア)競技部門
4チーム中、最初の1チームYSE_UNO13はスタート直後にいきなり直角に曲がってリタイア。完璧だったはずなのに・・・メンバー全員茫然自失。何で?どうして?いったい何が起こったんだ?・・・センサー用ケーブルのポート挿し間違いが判明。当たり前のことが見落とされたヒューマンエラーでした。毎年起こる修羅場ですが、想定の範囲。原因がすぐにつかめて、今年はトイレにかけこんで泣く事はありませんでした。残る3チームは無難にクリア。YSE_UNO13も2走目は完ぺきな走りで問題なし。紅一点女子橋本さんのオペレートするYSE_TRE13は最速14.5秒を出しました。今大会の最速タイムです。予選が終わり、4チームでトップ独占です。これで、準々決勝まで仲間でつぶし合うことはない形で決勝トーナメントにすすめます。
ところで、今年のチームYSEの走りの特徴は、ライントレースを一切しないぶっちぎりの海賊走行です。大会前に決めた挑戦課題は「一番短い軌道を一切壁に当たらずに最短時間で走行すること」でした。
そのために、
 1)確実にまっすぐ走れる直線走行
 2)正確なターン
 3)万が一の場合の壁処理
を実装しました。
1)2)は試走会前にできあがっていましたが、3)は試走会後に追加しました。試走会時と本番時では追加した分だけプログラムには差があるので、本当にちゃんと走れるかどうかはやってみるまで不安がありました。まして最初のYSE_UNO13が失敗し、メンバーに動揺が走りましたが、その後は次々と思った通りの走行ができて自信がよみがえりました。
準決勝4チーム、決勝2チームは、すべてが青いTシャツのYSEチーム同士の対決です。決勝はYSE_TRE13とYSE_SEI13との一騎打ち。学校での練習試合のようなリラックスムードです。心配なのは準決勝で負けて3位決定戦に回った2チームの結果です。0.2秒差でYSE_DUE13が破れ、初期目標の1233独占が無くなりました。それでも123独占は確保です。後は2足チームの結果次第。
NEXTエリアで出番を待つ・・・緊張で心臓が張りさけそう。↓


トップバッターのYSE_UNO13がよもやのスタート直後のリタイア。センサーケーブルのポートを間違えていました。その後はヒューマンエラーを防ぐために必ず複数人で声を掛け合ってダブルチェック。↓


ライントレースをしないYSE海賊走行は、初期位置が大事。↓

<動画>

自律走行ロボット競技(ソフトウエア部門)予選(最速タイム)
自律走行ロボット競技(ソフトウエア部門)決勝戦
二足歩行ロボット対戦競技部門
こちらは1年生チームYSE_primoⅡと、唯一の2年生チームYSEdecimoⅡです。
前日の試走の後、いつにもなく弱気なことを言っていたので心配です。予選は2位・3位で決勝トーナメントに進出。2チームとも、先取点を相手に許してもあきらめることなく粘って追いつきイーブンに持ち込みます。そうすると予選で出したタイムがものをいいます。粘って粘って決勝トーナメントを勝ち上がりましたが、無情にも準決勝では同校対決となってしまいました。↓

 
YSEdecimoⅡは決勝戦まで進んで結果は準優勝。YSEprimoⅡは準決勝で敗れて3位決定戦。結果は惜しくも敗れてしまいましたが、優秀ヒューマノイド賞に輝きました。
<動画>

二足歩行ロボット対戦競技(決勝戦)
さて、最終結果は、
自律走行型ロボット対戦(ソフトウエア)競技部門は、1・2・3位(優勝・準優勝・3位)独占。
この部門の優勝はこれで4年連続(123位独占での優勝は3年連続)・・・大会記録更新です。

表彰台はYSEのスクールカラーの青一色に染まりました。
 

二足歩行型ロボット競技部門では「準優勝」と「優秀ヒューマノイド賞」


最終的にチームYSE全体で、全国制覇の証「総合優勝(団体優勝)」4連覇達成・・・大会記録更新です。


競技メンバー(1年生)とサポートメンバー(2年生)「チームYSE」海賊旗と一緒に全員集合
 
前列左から、石井凌(1年)、石井才(1年)、関(1年)、石原(1年)、澤田(1年)、小川(1年)、橋本(1年)、我妻(1年)。中列左から、久野(2年)、角田(2年)、吉田(2年)、野口(2年)、鈴木(1年)、岸(1年)、大滝(2年)、志賀(1年)、蔭山(1年)。後列左から、木屋(2年)、小杉(2年)、大木(2年)、五十嵐(2年)、益本(2年)。最前列左から、鎌田(MR科助手)、仲久保(教頭MR科担任)、中村(MR科助手)

追記
今年は、勝利ボケして王者の没落が始まるかも知れない・・・そんな危機感を覚えたので、初心に戻って挑戦者・反骨者としての旗印を作ることにしました。発注先は、学生時代はAD科でデザインを学び、卒業した今年はMR科で科目等履修生をしている砂川君・・・そうETロボコンのアーキテクト部門「NXT-HANZO」のプレゼン動画を作った彼です。

テーマはパイレーツ オブ センモンガッコウ
コンセプトは、「センモンガッコウは制度や法律に守られて冒険心と挑戦心と反骨心を忘れてはいけない。自主独立の精神を持ち、夢に向かって航路は自ら切り開く。海軍になるより海賊になろう(スティーブ・ジョブズ)。世界の海援隊でもやろうかね(坂本竜馬)。パイレーツ オブ カリビアン(ジャック・スパロウ)のような、強きをくじき弱きを助ける知恵とユーモアのある海賊。」です。

・・・どんな旗印になるか楽しみにしていたところYSEの気概を示す「パイレーツ オブ センモンガッコウ」海賊旗ができあがりました。
 
どくろの後ろで交差しているのは、ナイフやサーベルではなく、ハンダコテとドライバーです。

ピットにはこの旗を掲げて戦いました。欲しいものは戦わないと手に入らない。
はらはらどきどきしたけれど、例年よりも接戦だったけれど、最後は気持ちで勝てたかな・・・。


スチールファイトはゴールではなく1年生にとってはデビュー戦。次の目標に向かって海賊たちは、スチールファイトで団体優勝したその日(夜)のうちに学校に戻ってミーティングをしたようです。
みんなお疲れ様。戦士の休息も必要です。次の戦いに向けて、年末年始は休んで良い年を迎えてください!!。
 


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