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【マイコン・ロボット科】ロボコン報告(その1)飛行船ロボコン:複合競技準優勝

 

平成24年8月18日 東京都市大学横浜キャンパスにて、情報処理学会組込みシステム研究会主催「ESS飛行船ロボットコンテスト」が行われました。大学・大学院9チーム、専門学校1チームの計10チームでの大会でした。マイコン・ロボット科2年生の鎌田、葛西、川尻、佐々木は「YSE_飛行船12」というチーム名で参加しました。

今回は昨年同様の、
基本航行競技:10mのコースを2mの高度を保ちながら、離陸―ホバリング-10m直進-ホバリング-旋回-帰還、ゴール着陸する競技」と、
複合航行競技:基本航行競技のコースに2mの段ボールの柱が5つ置かれた障害物コースを同様に飛行する競技」の2つが行われました。

 

1日目(8/17)飛行練習

会場では手際よく自分達手作りの超音波センサーを16個敷いて、超音波センサー場誘導航法の準備をしました。敷設手順はしっかり打ち合わせてあるので、手際よく完了。その後すぐに飛行練習をしました。

 

温度と気圧と気流との戦いでした。一番暑いときは35℃を超えていました。以下のメータは、1003hPa,34.1℃を示しています。温度が変わるとHeを入れた風船の浮力が変わるので、1円玉や10円玉で浮力調整します。軽いので気流が発生するとすぐに流されてしまいます。YSEの飛行船の飛ぶ様子が静かでフワァーとしていて、ゆっくりゆっくりと糸トンボが飛ぶような飛行なので「エレガントな飛び方をするね。」とほめていただいたのですが、モータパワーが弱いのが、唯一不安の種です。

 


2日目(8/18)本番競技

最初の基本航行競技では浮力が小さく思うように高度がとれず、失敗しました。持ち時間をいっぱい使って何度も浮力調整とモータパワーをアジャストしてみたのですが、気持は焦るばかりでうまくいかず、成績は伸びませんでした。

 

失意の中で昼休み。食欲がさっぱり出ません。でも暑さを乗り切るには食べないとバテます。食事をしながら気を取り直して、午後の競技に備えて、地上の超音波センサーの位置を変えることと、障害物のかわし方を相談しました。大きく迂回する作戦(プランA)でいくか、思い切って中央突破でエイヤァーっと飛び越える作戦(プランB)で行くか。

 

昼休みの間、空調が入って室温が下がりましたが、競技開始時にはぐんぐん室温があがります。やばいなぁー。午前の嫌な記憶が蘇ります。午後の今の時間帯は、浮力がついて高め高めに飛ぶようです。よし、思い切ってイチかバチかプランBを選択!!

これが効を奏して、障害物は中央突破でクリアできました。しかしながら、折り返し飛行がうまくできません。今日のコンディションでは、ここまでと判断しました。でも幸いなことに、「準優勝」です。

 

10月のESSシンポジウムの際には、リベンジマッチがあるようなので、その時こそ自分たちの本来の飛行をお見せしたいと思います。


いよいよ、ロボコンシーズン開幕です。

チームYSEの先陣を切って、飛行船チームは「複合航行競技:準優勝」でスタートしました。このあと、9月のETロボコン南関東大会、10月のDevice2Cloudコンテスト、11月のETロボコンチャンピオンシップ、12月のスチールファイトと続きます。

 

「さぁ、まずはやってみよう。どうせやるなら楽しんでやってしまおう。」を合言葉に、僕たちチームYSEは、緊張感やプレッシャーや重圧も、わくわくするエネルギーに変えて、楽しみながら乗り切ります。乞うご期待。

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コメント

  1. 温度温変化がかなり影響を与えるようですね。飛行の映像は見ることができるのでしょうか?