YSE BLOG

【マイコン・ロボット科】平成24年度 第3回組込みシステム研究会実施報告

 

平成24年度 第3回組込みシステム研究会実施報告

 

日  時   平成24810日(9:0012:30

開催場所 本校旧館3階 302教室

者  神奈川県内の高等学校の先生方

講  師 鈴木美朗志(マイコン・ロボット科講師)

助  手   葛西湧太(マイコン・ロボット科2年生)

内  容 低電圧オーディオ・パワーアンプを使ったスピーカ回路の製作

 
作品

     表面            裏面

回路図


この回路の動作原理は以下の通りです。


1)コンデンサーマイクに入った音声は、音声信号電圧に変換され、
  半固定抵抗(
VR20k)を通してLM386の「-in」端子に入る。

2)微小な音声信号電圧はオーディオパワーアンプLMR386で電力増幅され、 
  スピーカを鳴らす。

3)LMR386の2つある入力端子の「+in」をGNDにつなぎ、
  「-in」を入力にすると反転増幅回路になる。
  「+in」と「-in」を逆にすると非反転増幅回路になる。

4)VR20kはスピーカの音量調整用である。
  
VR20kを右回し一杯にしてLMR386GAIN(1番ピンと8ピン)を開放に
  しておくと、
LMR386の電圧増幅度は20になる。

5)1番ピンと8番ピンの間に、10μFの電解コンデンサを接続すると、
  電圧増幅度を200にできる。
  (この場合、電解コンデンサのプラス側を1番ピンとする。)

6)コンデンサCとCは、直流分を阻止して交流分のみ通す
  カップリングコンデンサである。

7)コンデンサCは、バイパスコンデンサで、
  電源の安定化とノイズ除去の働きがある。

8)コンデンサCと10Ωの抵抗は、誘導性負荷であるスピーカの発する
  ノイズを吸収する。

 

最後は、製作したスピーカ回路の波形や増幅率をオシロスコープで確認して終了しました。

 

 

毎度、ご好評をいただき、大変感謝しております。次回も是非ご参加ください。

to_yse_mr.jpg

コメント